●2005年 第1回 受賞者 本選2005年11月20日
第1位
沼生沙織
第2位
田中世怜奈
第3位
醍醐園佳
谷口晶子
観客賞
醍醐園佳
沼生沙織
田中世怜奈
醍醐園佳
谷口晶子
入選
(本選出場者)
角南有紀
澤山晶子
真辺景子
山形紗由莉
野村 翠
角南有紀
澤山晶子
真辺景子
山形紗由莉
野村翠
審査委員長
Rossella Redoglia
(イタリア人、ソプラノ)
ヴェルディコンクール入選、バッティスティーニ、ヴォールトリーニ、
パーヴィーアなどのコンクール優勝者で、ヴェローナ野外劇場、
フェニーチェ他主要劇場に出演中の現役ソプラノ・スピントで発声 や音楽 指導教師としても優秀である。
審査委員
川上洋司
東京芸術大学助教授
東京音楽大学講師
二期会会員
テノール歌手
Gianni Kriscak
ピアニスト、コレペティトーレ、
指揮者。
トリエステ、リューベックで研鑽し
トリエステ、ヴェルディ劇場でコレペ
ティトーレを務め、来日し各音
楽大学で教鞭を取り、指揮
者としても活躍。
春日了
主催者、テノール
ドイツ・イタリアに留学。
ルーマニアのタルゴヴィシュ
テ市祝典音楽祭招待歌手
市民栄誉賞受賞ほか受賞
多数
今回のイタリア語通訳
●第1回ソプラノコンクール審査内容
多くの素晴らしい声と歌唱を聞くことができたのは嬉しいことであった。
本選では幾分の緊張も感じたが、若い歌手の活気がそれを上回った。
受賞に関しては、リリコとコロラトゥーラの一騎打ちとなり、審査員たちの意見が分かれ
結局、一番ミスの少ない安定したスピントの輝く美声の沼生さんが第1位。
音程が正確なコロラトゥーラで内容があり独特の印象を放った田中さんが第2位。
第3位は、美声で観客賞も獲得の醍醐さんと深いスピントの声の谷口さんが分け合った。
他の歌手たちも素晴らしい箇所をそれぞれが持っていたので、第3位までに審査を絞ることは
困難で残酷なことだと感じた。
20歳から28歳までの様々なタイプの声を聴いたが、強く感じたのは、今はコロラトゥーラの
曲を歌っているが、本当はリリコにカテゴリーを換えて歌った方がいいのではないかと思われ
る歌手が複数いたこと。声帯の鳴り方がリリコの強さを訴えていて、最高音がそれまでの声質
とは変わってしまうのは発声だけの問題ではなく、声種を考えた方が長視野的には正解だと
思う。
歌唱表現の面では、やはり日本人の個性的表現の薄さを感じた。
世界的な歌手のCDを真似する必要はないが、歌唱曲の持つドラマ性にもっと迫って欲しい。
皆、美しく歌っているが、個性的印象は海外のコンクールから見るとかなり薄い。
まずは発声、音程、そして言葉を勉強して、その表現する内容を余すところなく発揮して欲し
い。
2005年の第1回ベルカント・ソプラノ・コンコルソ優秀者記念演奏会、2006年4月7日
かつしか・シンフォニーヒルズにて、
パリ在住のギタリスト、ガブリエレ・ナティッラ氏 を迎えて。